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墜落制止用器具についてのご質問

ご質問一般

胴ベルト型の補助ロープは墜落制止用器具ではないとのことですが、作業で使っても大丈夫ですか?

JIS T 8165:2018 墜落制止用器具」(新JIS規格)では、「4.1.4墜落制止用器具及び関連附属器具の種類」の項目にて、墜落制止用器具ではなく、関連附属器具に分類しています。また、「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」(平成30622日付け基発06222号)では、次の記載があります。

『胴ベルト型で二丁掛けを行う場合、墜落制止用のランヤードのフック等を掛け替える時のみに使用するものとして、補助ロープを使用することが認められること。補助ロープにはショックアブソーバを備えないものも含まれるが、その場合、作業時に使用されることがないように、長さを1.3メートル以下のものを選定すること。』

このように、補助ロープは墜落制止用器具ではないため、作業では使用はできません。補助ロープはフック等を掛け替える時にのみ使用することができます。

旧規格の補助ロープは、新規格の胴ベルト型に使用できますか?

JIS T 8165:2018 墜落制止用器具」(新JIS規格)では、「10.2.6 補助ロープの表示」の項目にて、補助ロープには見やすい箇所に移動用の補助ロープである旨を明記することになっています。
当社の旧規格の補助ロープにはその表示がありませんので、それを新規格品の補助ロープとして使用することはできません。

新規格品と旧規格品の主な違いを教えてください

主な違いを表にまとめました。

●新規格品と旧規格品の主な違い(クリックすると大きい画像が開きます)

新規格品と旧規格品の見分け方を教えてください

お手持ちの製品に付いている表示ラベルで見分けることができます。
ベルト本体に関しては、ラベルに「墜落制止用器具」とあれば新規格品、「安全帯」とあれば、旧規格品です。
ランヤードについては、旧規格ではラベルの貼付義務がありませんでしたが、新規格品にはショックアブソーバに表示ラベルが貼付されています。ショックアブソーバの種別(第一種または第二種)は新規格で新たに表示が義務付けられましたので、それが書いていないものは旧規格品または規格外品です。

●新規格・旧規格の見分け方(クリックするとPDFが開きます。)

フルハーネスの表示ラベルはどこにありますか?

表示ラベルは、二重になっている肩ベルトをめくった内側にあります。

■ST#571~575の場合…着左側の肩ベルト

■UXV-01Aの場合…着右側の肩ベルト

法令で安全帯の使用が義務付けられている作業はどのようなものがありますか?

労働安全衛生規則他の法令で定められているものに以下のものがあります。
(小さくて見づらい場合は、こちらをご覧下さい)

0009

安全帯の耐用年数はどれくらいですか?

安全帯は、使用することによって性能が低下します。特にロープやベルトなど合成繊維で出来ている部品は、紫外線等の影響で見た目にはわからない強度劣化を生じている可能性があります。そのため、ロープ/ストラップは外観に異常が認められなくても2年、その他は3年が交換の目安となります。