谷沢製作所ではヘルメット、安全帯、換気用ビニール風管、簡易無線機「エコーメイト」を4本柱として製造・販売しておりますが、その他にも、当社オリジナルのアイディア製品を数多く開発してきました。
そのほとんどが、実際に仕事をされている方の要望に応えて新たに作ったり、改良したり、他の用途に使われていた新しい素材を転用して作った製品です。
今回はそういったタニザワオリジナルの安全用品の中から、代表的なものをご紹介します。
「小さなタニザワオリジナル安全用品」開発物語
ホイッスルホルダー
使い終わったホイッスルを、ヘルメットに取り付けた鞘(カバー)に収納する「ホイッスルホルダー」は、今や工事現場には無くてはならない製品になりました。発売以来、300万個以上販売し、ヘルメット以外では、当社最大のヒット商品だと思います。
この製品は、昭和59年(1984年)にある総合建設会社からアイディアをいただき、製品化したものです。
ホイッスルを使うときはするすると引き出し、使い終わったらスポっと元の鞘に戻ります。開発当初、巻き取り装置は汎用品がすぐに手に入ると楽観していましたが、案に相違して適当なものが見つからず、結局完全に一から作った経緯があります。
難しかったのは、ひもを伸ばした状態で止める工夫です。いろいろと試行錯誤をしましたが、最終的にはコストを抑えるために、スリット付きの仕切りを鞘の 中に設置する方法をとりました。ホイッスルを真下に引くとスリットにひもが挟まって止まります。反対に、引きながらホイッスルを体から少し遠ざけるとス リットからひもが外れ、巻き取られます。スムーズに動くようにするためにスリットの形状に工夫を凝らし、材質を吟味しました。
製品発売後に力を注いだのは、ヘルメットへの取付部品の改良です。発売当初はMP型ヘルメット用しか用意しておりませんでしたが、すぐに他のヘルメット 形状に合わせた部品を作りました。また、この製品が広く普及して、他社製ヘルメットにも装着されることが多くなるに従って、より汎用性がある形状への変更 が求められるようになりました。
その後、何度か材質と形状を変更しましたが、平成18年に発売した現行品では、4通りの樹脂成形品となっています。他社製ヘルメットにも装着できる形状があるはずですので、お試し下さい。
耳栓ホルダー
工具ホルダー
ワンダリング
全ねじキャッチャー
最後に
以上、当社が販売しているオリジナル製品の中の、ほんの一握りをご紹介しました。
谷沢製作所はその名のとおり、職場の要望に沿った製品を開発し、製作することを業としている会社です。
当社の既存技術が生かせるものだけでなく、全く新しい製品にも挑戦しますので、何なりとご相談下さいますようお願いします。