(1) 耐絶縁性試験
1. 帽体とひさし部分の接合面に隙間がないことを証明するために、厚生労働省の規格よりも10%アップの電圧を加えます。
2. 新品ではなく、使用中の製品を想定し、耐側圧性試験済み試料に対して、「絶縁用保護具の定期自主検査」と同様の試験を行います。
(2) 難燃性試験
ひさし部が火に暴露された時を想定して、ひさし部に直接、ブンゼンバーナの炎の先端(JIS T 8131による)を10秒間あてます。
(3) 耐側圧性試験
側面方向の挟まれ事故を想定して、JIS T 8131に基づいた試験を行います。JISの要件に加えて、試験後にひさし部に亀裂が発生しないことを加えました。
(4) ひさし衝撃試験
1. 飛来・落下物用
ひさしに飛来物が直撃することを想定して、 ひさし部に半球形5kgのストライカを1m落下させます。
2. 墜落時保護用
墜落時にひさしが地面を直撃することを想定して、ひさし部に平面形5kgのストライカを1m落下させます。
(5) ひさし貫通試験
鋭角の物体がひさしに落下することを想定して、ひさし部に円錐形3kgのストライカを1m落下させます。
(6) 衝突試験
1. 作業中、壁に衝突することを想定し、ひさし部に平面形5kgのストライカを25cmおよび55cmから落下させます。 これは、衝突速度を歩く速度の2倍、3倍に換算して設定したものです。
2. あご紐を持って振り回した時に壁に衝突することを想定し、ひさし部各所に各3回、半球形5kgのストライカを50cm落下させます。
(7) 耐荷圧試験
使用者がヘルメットに座ることを想定し、砂袋80kgをヘルメットの上に置いて10分間放置します。
以上、ヘルメットのタニザワが自信を持ってお奨めする透明ひさし付きヘルメットをご紹介しました。